ふてぐみんのぶろぐ

日々の感じたこと、過去の出来事で発信したいことを書く。

『子どもに読んで伝えたい!おうちではじめるプログラミングの授業』をKindle読んだ。

 

子どもに読んで伝えたい!おうちではじめるプログラミングの授業
 

 

Twitterでながれてきたツイートがきになったため、Kindle Unlimitedで読んでみました。

学生時代、学校現場へ4年ほど赴いていました。支援先の中学校や高等学校でICT教育(総合的な学習の時間や情報など)に関わっていました。あとは二十代からプログラムに触れ始め、ITサービス企業に勤務していることもあって。

 

読み物として読みやすい平易な言葉でプログラミング教育とは?学校以外で親がどうやって子どもを支援するのか?が大変わかりやすく書かれていました。保護者だけでなく、自分たちが受けたことのない教育を教える立場になる教員志望や現場で働いている教員にも読んでほしい本だなとおもいます。

 

読んだ感じだと、これを読んだら入り口はなんとか親でできるなと思わせる内容でした。プログラミングを学ぶ手段や方法が書かれてあり、お金とインターネットとコンピュータさえ用意すれば子どもの教育に関心のある親なら始められそう!親が関心があって、それに投資して、子どもへのフォローができることが必要ですけど、それは他の科目でも同じですね。

 

プログラミングが一部の人だけでなく、家庭内でも教育できるようになると子どもたちも自分の興味関心のほうへプログラムを作っていろんなことができるようになるのではないかと。コンピュータを制御するということは、自分が何をしたいかを相手に明確に伝える力につながると個人的には考えています。制御するために必要な国語・数学(算数)・英語の実践的内容にもなると思います。

 

そういった意味でプログラミング教育には期待を寄せているだけに、入り口のハードルが下がる本書は幅広く読まれたい本ですね。というわけで、Facebookにも紹介しようと思います。友人の25%以上は教員ですし。

 

本書とは関係ないですが、懸念事項があります。

国が進める教育内容を調べ知り、家庭内でリソースを準備する親と、子どもを育てる学校へ通わせるだけで精一杯な家庭でますます格差が開きそうだと思いました。今までは習い事や塾での開きがコンピュータがあるかないか、プログラミングをする機会があるかないかで進学先だけでなく将来の職業選択の幅も変わってきそうだと。

その差を埋めるために学校では教科横断的なカリキュラムを、学力レベルにかかわらず基礎学力の底上げとコンピュータ・プログラミングスキルの向上を目指した教育課程にしてほしいです。

親になっていてもおかしくない年齢な分、どうやって自分の子どもに教育していくか、教員に戻ったときにどうやってその時代の子どもたちに教えていくか、常に学び続けていかないといけないなと思いました。